錦織圭や大坂なおみが活躍している中、子どもにテニスをさせたいと思っている保護者の方は多いでしょう。
そこで今回は何歳くらいからテニスをさせると良いのかについて個人的見解を述べていきたいと思います!
スポーツと身体の成長の関係
テニスに限らず、スポーツの能力の発達は身体の成長と大きく関係しています。
これは神経の発達と大きなかかわりがあるからです。
神経の発達は5歳までに約80%、10~12歳にほぼ完成すると言われています。
この神経が完成する時期を「ゴールデンエイジ」と呼び、運動技術を一番習得できる時期と言われています。
ゴールデンエイジの前を「プレゴールデンエイジ」、後を「ポストゴールデンエイジ」と呼びます。
これから時系列順に説明していきます。
プレゴールデンエイジ
プレゴールデンエイジは3~8歳の時期を指します。
この時期は神経が一番発達する時期なので基本的な運動動作、身体の使い方を覚えやすい時期です。
そのためこの時期にたくさん身体を動かして遊ぶことが大事です。
一方で技術の習得は不慣れなため、技術習得よりも身体の動かし方にフォーカスした方が良いと思われます。
ゴールデンエイジで身につく運動技術は応用なのでこの時期に基礎を作っておきましょう。
あとは身体を動かすことの楽しさを知ってもらいたいですね。
ゴールデンエイジ
ゴールデンエイジはプレゴールデンエイジ後の9~12歳くらいの時期を指します。
この時期は運動技術を短時間で習得することが出来ます。
プレゴールデンエイジに基礎が出来ていると、見ただけでできたり簡単に身についたりします。
なのでこの時期は技術を身につける時期になります。
ゴールデンエイジは身体が大きく発達する時期ではないので練習の多くを技術練習に割いた方が良いと思います。
フィジカルトレーニングを行う場合はパワー系よりもクイックネス等の敏捷性を高めるものや、見る、反応する、判断するといった頭を使うものを取り入れると良いと思います。
ポストゴールデンエイジ
ポストゴールデンエイジは12~15歳くらいの時期を指します。
この時期は技術の習得に少し時間がかかるようになります。
なので新しいものを取り入れつつ技術の定着を図ると良いと思います。
一方で身体の成長が始まるのでフィジカルトレーニングの効果が大きくなります。
特にこの時期は筋力より心肺能力が向上しやすいので持久走やインターバルトレーニングが効果的と思われます。
テニスなら振り回しが最強ですね(笑)
心肺トレーニングと反復練習が組み合わさっています。
また中学生くらいになると競技の理解度も上がるので戦術や戦略を教える時期でもあります。
これらが僕が大学で学んだゴールデンエイジについての知識になります。
テニス(スポーツ)は何歳から始めたらいいの?
ここからが本題です。
テニス(に限らずスポーツ)って何歳から始めるのがいいのか。
結論から言うと早ければ早い方が良いのは間違いないです。
経験値は大きいですからね。
ただ早い時期に一つのスポーツに専念してしまうのはもったいないと思います。
最初は様々なスポーツに触れていろいろな身体の動きを身につけると、後々に一つのスポーツに専念したときに活きてきます。
一方で10~12歳でスポーツを始めるのは遅いかと言われれば、そうではないと思います。
僕自身も(テニスが上手いかは置いておいて笑)テニスを始めたのは10歳です。
その時は友達がやっていたので遊びでやっていました。
本格的に始めたのは12歳くらいですかね。
本格的といっても有明ジュニアテニスアカデミーの子ども達のようなトレーニングや練習はなかったです。
テニスだけやる、みたいな感じでした。
ミニゲームや試合ばっかで遊びの延長みたいでしたけど。
その分トレーニングがめちゃくちゃ辛かったですね(笑)
話が逸れましたが、何を言いたかったかというとスポーツに専念する年齢は12~14歳くらいで良いということ。
つまり小学校高学年くらいで始めても全然大丈夫ということです。
ただし遊びや運動は小さい時からたくさんさせたほうが良いのは間違いないです。
身体の動かし方を理解していれば技術は身につきます。
あとはそのスポーツとの相性、コーチや指導者との相性や指導方法次第ですね。
まとめ
ゴールデンエイジについても書きましたが、結局一番大事だと思うのはいつでも良いからスポーツを始めるということです(笑)
いつかではなく、スポーツをさせたいと思ったら、また子どもがやりたいと言ったらいろいろ試させてあげてください。
前述したこと全部無視になりますが、上達するかどうかはその子がその競技を好きになるかどうかが一番大きいので。
もしスポーツをさせたいなら思い立ったらが吉日です!
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