コンチキ号漂流記

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書籍レビュー
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コンチキ号漂流記

コンチキ号漂流記という世界の名著があります。
この本は父から受け継いだ本なのですが、小学生の時に読んで衝撃受けました。
何に衝撃を受けたかというと、一言で言えば男のロマンでしたね。
今回はこのコンチキ号漂流記についてネタバレしないように書いていきたいと思います。

あらすじ

すべての始まりはポリネシア人がどこから来たのかという疑問からでした。
ポリネシアはハワイ、ニュージーランド、イースター島を結んだ三角形の内側にある島々のことです。
ちなみにポリネシアからオーストラリア寄りはメラネシア、メラネシアの上がミクロネシアと呼ばれています。
なぜポリネシア人の起源が疑問に思われたかというと、ポリネシア人がメラネシアやミクロネシア、インドネシアの人々とは人種が明らかに違っていたからです。
著者であるノルウェーの人類学者ハイエルダールはサツマイモの呼び方がポリネシアと南アメリカで似ていることに気づきます。
そこから調べるうちにポリネシア人の信仰する神様が南アメリカの太陽の子、チキにそっくりであることを伝説の中から導き出します。
そしてポリネシア人の起源が南アメリカのインカ帝国にあるのでは、と仮説を立て、実際にその時代と同じ材料で筏を作り南アメリカからポリネシアまでの太平洋を5人の仲間と共に横断する航海をして仮説を実証するという物語です。

感想

あらすじだけでもなかなか壮大な感じがしませんか?
伝わらなかったら僕の拙い文章能力の問題だと思いますが(笑)
驚きなのは、これは実話ですからね。
1947年にペルーからポリネシアまで筏で大航海をする。
これだけでワクワクします。
筏は子どもが憧れると思いますが実際に乗る機会はありませんからね。
もちろんこの時代の設備も少しはついていたみたいです。
魚を調理するちょっとしたコンロや簡単な無線は。
無線があるとはいえ1947年ですからね。
沈んだらほぼ助からないでしょう。
でも小学生の僕は筏に凄く憧れていました(笑)

ハイエルダールの仮説は当時なかなか受け入れられるものではなかったみたいです。
なぜならポリネシアの近くには東南アジアがあったからです。
確かに距離を考えると南アメリカから太平洋を横断してポリネシアに行くより東南アジアからポリネシアに行くほうが現実的ではありますからね。
ほとんどの人が現実的でない、すぐに沈んでしまうと否定的でしたがハイエルダールは自分の説を信じ、実行に移します。
凄いですね。
失敗したら死も待っている挑戦ですからね。
成功したかどうかはこれが本になっている時点でわかってしまうと思いますが、是非読んでほしい本です。
特に小学生くらいの子どもには読んでもらいたいです。
小学生ならまだどんな夢を追っても大丈夫ですからね。
周りが否定的でもそれが正しいこともある、ロマンを追うということをこの本から学んでほしいです。

以上、コンチキ号漂流記でした。

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